こんにちはゆーやです。
今回はMTGにおける「アドバンテージ」について自分なりに解説していきたいと思います。
- MTG初心者の方
- たまに聞く「アドバンテージ」っていったい何なの?
- もっとゲームに勝ちたい!
といった方に向けて書いています。
「アドバンテージ」を理解する事は、ゲームの勝率をあげることに繋がります。
MTGにおける「アドバンテージ」とは何?
アドバンテージ(Advantage)とは日本語で「優位性」とも言い、リソースの個々の要素について、対戦相手と比べて相対的に有利である状態/状況を指す言葉。簡単にいうと損得勘定のこと。アドバンテージの積み重ねが勝利につながるマジックにおいて重視される理論である。
引用先 MTG Wiki
「リソース」とは、ゲームの進行上出てくる「手札、ライブラリ、戦場のパーマネント、マナ、ライフといったあらゆる要素」のことを指します。ターンや各ターン中に行動する権利も含みます。
MTGは様々なルールに基づいてゲームを行っていきます。
特筆すると
- 初期手札は7枚
- 先行1ターン目を除きドロー・ステップに1枚カードを引く。
- 土地は1ターンに1枚しか置けない。
- 初期ライフは20(統率者戦などを除く。)
- 1ターンずつ交互に繰り返していく。
- ライフが0になると敗北する。
こういったルールがありますね。
要するに「アドバンテージ」とは決められたMTGもルールの中で対戦相手よりも有利に立つことです。
MTGは基本的に「20点のライフを0にしたら勝つゲーム」ですのでアドバンテージを多く取ったから勝ち!というわけではありません。
しかし、「アドバンテージ」を取り続けることでゲームを優位に進める事ができ、最終的には勝ちに繋がっていきます。
では「アドバンテージ」とはいったいどんなものがあるのか見ていきましょう。
細かく分類するともっとありますが今回は、
- カード・アドバンテージ
- マナ・アドバンテージ
- ライフ・アドバンテージ
- ターン・アドバンテージ
についてまとめていきます。
カード・アドバンテージ
カード・アドバンテージとは、ゲーム中に使用できるカードの枚数における優位性のことをいいます。
アドバンテージを獲得できる方法は大きく分けると2つあります。
- 相手よりも多くのカードを手に入れる。
- 相手のカードを自分より多く減らす。
具体的にみていきます。
相手よりも多くのカードを手に入れよう!
カード・アドバンテージの分かりやすい例で言えば、相手より多くドローするといったことでしょうか。
《予言》は唱える事でカード1枚を消費して2ドローするので実質1枚分のカード・アドバンテージを得たという事になります。
他には、キャントリップ(メインの効果とは別についている、カードを引く効果)を持つカードや「フラッシュ・バック」などカードを失わずに何かアクションできると、カード・アドバンテージを得ることにつながります。
キャントリップ持ちのクリーチャーは、除去カードを使われても
という状況で、カード1枚分差がついており、結果的にカード・アドバンテージを得たことになります。
相手に多くの損失を与えよう!
《精神腐敗》を唱えると、自分はカード1枚の消費で相手にカードを2枚捨てさせる事ができます。
相手のカード枚数が自分より減っているのでカード・アドバンテージを得たという事になります。
自分:《精神腐敗》を唱える。カード-1枚
相手:手札2枚を捨てる。カード-2枚
《神の怒り》といった全体除去で相手のクリーチャーを2体以上除去できるとカード・アドバンテージを得ることができます。
【例】相手の場に3体クリーチャーがいる場合に《神の怒り》(全体除去)を打つと
自分:《神の怒り》(全体除去)を唱える。カード-1枚
相手:場のクリーチャー3体が破壊される。カード-3枚
これは自分のカード1枚で相手のカード3枚を処理したことから、「1対3交換をした」と言われます。
MTGは基本的にお互いのリソースを消費しあう(=リソースの交換)ゲームですので、1対2交換以上ができるのであればカード・アドバンテージの面で有利になります。
【例】相手のクリーチャーに除去呪文を打つ場合
自分:除去呪文を消費する。カード-1枚
相手:自分のクリーチャーが破壊される。カード-1枚
これは1対1交換をしたといいます。等価交換ですね。
- カード・アドバンテージは相手より多くのカードを手に入れるか、相手のカードを自分より減らすことで得ることができる。
- 相手のリソースを削る場合、できるなら1対2交換以上を狙っていこう。
マナ・アドバンテージ
マナ・アドバンテージとは、マナの供給力に関しての優位性を指します。
MTGには1ターンに1度しか土地を置けないという制約があります。
マナ・アドバンテージの駆け引きとしては、
「マナ・クリーチャー」や「マナ・アーティファクト」を展開することや、
土地を破壊することで相手のマナ供給を阻害しようとすることが挙げられます。
相手より多くマナが使える事で強力な呪文を唱えることが出来たり、相手が使えるマナの量を減らすことで、相手の行動を制限できます。
それ以外のケースでは、
相手が唱えた呪文を少ないマナコストで処理できた場合はマナ・アドバンテージを得たことになります。
【例】7マナの《出現の根本原理》を2マナの《軽蔑的な一撃》で打ち消した時
※戦場に出ている土地は同じ枚数とします。
相手が7マナ支払って行った行動をわずか2マナで対処できました。
これにより自分は5マナ分のアドバンテージを得たことになります。
この5マナで何か別の行動を行うことが出来れば、ゲームを有利に進めていけますね。
このあたりは「テンポ」といった概念に繋がっていきます。
《ラノワールのエルフ》など、1マナのマナクリーチャーは、自分に継続的なマナ・アドバンテージをもたらしてくれる上に、除去されても1対1交換以上に持っていけるので強いです。
【例】1マナの《ラノワールのエルフ》に2マナの除去呪文を打たれた場合
カード・アドバンテージ 1対1交換
マナ・アドバンテージ 1マナ分のアドバンテージ
カード・アドバンテージ上は等価交換ですがマナ・アドバンテージ上優位に立てています。
- マナ・アドバンテージはマナの供給量に対する優位性
- 得たマナ・アドバンテージを有効に使ってこそゲームを優位に進めることができる。
ライフ・アドバンテージ
ライフ・アドバンテージとはライフ総量に関しての優位性で、ライフそのものを指すこともあります。
通常ライフ・アドバンテージを得たからといって勝ちに直結するわけではありませんが、
敗北条件(ライフが0になると敗北)に直結していますので、そこまで軽視はできないアドバンテージです。
ライフが少なくなればなるほど、ライフ・アドバンテージの与える影響は大きくなっていきます。
例えば同じ5点のライフを失うという状況でも、
- ライフが20点から15点まで減った場合
- ライフが6点から1点まで減った場合
では大きく状況が異なります。
ライフが少なくなればなるほど取れる行動が制限されていきます。
- ライフ・アドバンテージは、ライフ総量に関しての優位性で、ライフそのもの
- ゲームが進むにつれ徐々に重要性が増す。軽視することなかれ。
ターン・アドバンテージ
ターン・アドバンテージとは、文字通りターンに関するアドバンテージのこと。
「ターンを増やす」ということは、ドローや戦闘、その他様々な行動をを増やすということなので、1ターンだけでも大きなアドバンテージを得たことになります。
そのため、追加ターンを得る効果は通常5マナ以上に設定されていることが多いです。
現在のスタンダード環境では《アールンドの天啓》がありますが、ターン・アドバンテージを得る手段の絶対数はむちゃくちゃ少ないです。
相手の土地のアンタップを阻害することで、相手にまともな行動をさせず疑似的にターン・アドバンテージを得る事も出来ます。
余談
パワー9の1つである《Time Walk》は2マナでターン・アドバンテージを得れるカードなので化け物ですね。
- 直接的にターン・アドバンテージを得る場合は、カード1枚+5マナ以上消費する必要がある。
- 相手にまともな行動をさせない事で疑似的に得ることも可能。
いかがでしたでしょうか?
アドバンテージにはほかにも戦場の優位性を示す「ボード・アドバンテージ」や手札の優位性を表す「ハンド・アドバンテージ」といったものが存在します。
1つの記事にまとめるととても長くなりそうだったのでカットしましたが、また機会があれば書いていこうと思います。
皆様の勝率が1%でも上がれば幸いです!
それではっ
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